勉強に大切なのは過程と結果どっち?公務員試験においては…?
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こちらのニュースをご存知ですか?
いつもなら「あぁ、こんな事件もあるんだなぁ」
程度で流す記事なんですが、ふと思うところがあったので触れてみます。
教材販売会社代表ら逮捕=虚偽説明、4億円売り上げか—京都府警
「90点は必ず取れる」などと虚偽の説明をし、学習教材を販売したとして、京都府警生活経済課などは13日、特定商取引法違反(不実の告知)容疑で、教材販売会社「アーサー教育社」(大阪府吹田市)代表の中村秀美容疑者(48)=豊中市=と社員ら計5人を逮捕した。中村容疑者は否認し、他の4人は認めているという。
逮捕容疑は2013年8月〜14年3月ごろ、京都と大阪の30〜40代女性3人に、小中学生用の学習教材を訪問販売した際、「90点は確実に取れる」「テストに出るところだけをまとめた」などと虚偽の説明をした疑い。
同課によると、同社は13、14年度、7府県の計約300人に同様の方法で教材を販売し、約4億円を売り上げていたとみられる。最高で1人275万円で販売しており、今後、詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める。
近畿経済産業局は先月28日、同法違反容疑で、同社に6カ月間の一部業務停止命令を出していた。
引用元:ウォール・ストリート・ジャーナル
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朝の番組、「スッキリ」を見ていたのですが、
この事件に対して加藤さんがすぐに放った一言。
「点数を取ることよりも、勉強するその過程が大事」
ほんとその通りだなぁなんて思いながら、
通勤途中、車を運転しながらいろんなことを考えていました。
…ん?ちょっと待てよ?
たしかに長い目で見たら目先の得点よりも、
勉強する過程で養われる、思考力や洞察力、試行錯誤する力が後々の人生に大いに役立ちます。
それは勉強だけに限らず、
様々なトラブルに対処する上で自分を助けてくれるでしょう。
でも仮に、
公務員試験の場面だったらどうなるかと言えば・・・
目先の得点で十分っていう人が大多数だと思います。
「試験で90点取れます!」
なんてそんな教材があったら僕も買っていたでしょうし。
突破さえしてしまえばいいんだから、
過程なんてのはここでは考えたりしなかったと思います。
事件の背景にはどんな事情があったのか?
一旦話を戻して、今回詐欺にあった方は、
もしかしたら子どもを上の学校に行かせる時に推薦を利用しようとしていて、
それには相応の成績(評定値)が必要でしょうから
その獲得にはテストで良い点を取り続けるのは必須条件だろうし。
そのためならと…
ここを突かれた営業を持ちかけられたら案外コロッと買わされてしまうかもしれませんね。
これ抜きにしても相当しつこいセールスをしていたようですが。
でもやっぱりよーーく考えてみると、
- 小中学生が良い学校に入るため
- 公務員試験(筆記)に突破するため
この2つの性質は別物です。
公務員の筆記試験に突破するのはその一度きりなのに対して、受験本番のみというわけではなく、
テストで良い点を取り続けるために教材を使い、柔軟な吸収力を持っている若い貴重な学生時代に楽をする。
この道を選ぶことによって失われるものは相当なものだと思います。
大した思考力や洞察力を身につけないまま身の丈にあってない環境に入っても必ずどこかで無理をしなければならなくなります。
まとめ
なのでやっぱり、この事件の背景で考えると、
冒頭で紹介した加藤さんの
「目先の結果より過程が大事」なんですよね。
最近は子どもの数も減ってきていますし、
自分の子には良い思いを、と愛情を注ぐのはすごく良いことだと思います。
そして、
この詐欺の手口はそこに巧みにつけ込む、すごく汚い手口だとも思います。
ただ、
愛情とは何か?
を改めて考えさせられた事件でした。